暑かった日の夜、足がつりやすいのはなぜ?

Posted by synapse in 健康

「足がつって目が覚がさめた」

暑い日に限って、こんな経験はありませんか? 実は、夏の暑さと足のつりには密接な関係があるんです。

今回は、暑かった日の夜に足がつりやすくなる原因と、その対策について

足がつるって、どういう状態?

そもそも「足がつる」というのは、筋肉が異常に収縮してしまい、元の状態に戻りにくくなることで、強い痛みを感じる状態を指します。特にふくらはぎに起こりやすく、「こむら返り」とも呼ばれますね。ちなみに昔日本では、ふくらはぎのことを「こむら(腓)」と呼んでいたそうです。

暑かった日の夜に足がつりやすい、考えられる主な原因

なぜ暑い日に足がつりやすくなるのでしょうか? 主な原因は以下の通りです。

  1. ミネラル不足(特に電解質の喪失)

    • 大量の汗: 暑い日中は、大量の汗をかきます。汗には水分だけでなく、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムといった重要なミネラル(電解質)が含まれています。これらの電解質は、筋肉の収縮と弛緩をスムーズに行うために不可欠です。
    • 電解質バランスの乱れ: 大量の汗によってこれらの電解質が体外に排出されると、体内の電解質バランスが崩れ、筋肉が正常に機能できなくなり、つりやすくなります。
  2. 脱水症状

    • 水分不足: 汗をかいたにもかかわらず、十分に水分補給をしないと、体は脱水状態に陥ります。脱水もまた、電解質の濃度を変化させ、筋肉の異常な興奮を引き起こす原因となります。
    • 血液循環の悪化: 脱水が進むと血液の粘度が高まり、血行が悪くなります。筋肉への酸素や栄養の供給が滞り、老廃物が蓄積しやすくなることも、つりの原因に繋がります。
  3. 筋肉疲労

    • 活動量の増加: 暑い日中は、気づかないうちに普段よりも活動量が増えていたり、冷房などで体が冷え、筋肉が緊張していることもあります。
    • 疲労物質の蓄積: 疲労した筋肉には乳酸などの老廃物が蓄積しやすく、これが筋肉の収縮を妨げ、つりやすさを助長します。
  4. 冷え

    • 冷房による体の冷え: 暑いからといって冷房をかけすぎると、体が冷えすぎて血行が悪くなることがあります。特に、足元が冷えると筋肉が収縮しやすくなり、つりの原因となることがあります。

今すぐできる! 足のつり対策

  1. こまめな水分補給と電解質補給

    • 水だけでなく「電解質」も: 喉が渇く前に、こまめに水分を摂ることが大切です。特に、大量に汗をかいた場合は、水だけでなくスポーツドリンクや経口補水液などで、失われた電解質も一緒に補給しましょう。
    • 寝る前のコップ一杯: 寝る前にもコップ一杯の水分を摂ることで、寝ている間の脱水を防ぎます。
  2. ミネラルを意識した食事

    • カリウム: バナナ、アボカド、ほうれん草、海藻類など
    • マグネシウム: ナッツ類、大豆製品、海藻類、緑黄色野菜など
    • カルシウム: 牛乳、チーズ、小魚、小松菜など
    • これらの食材を積極的に食事に取り入れましょう。
  3. 適度なストレッチとマッサージ

    • 寝る前の習慣に: 寝る前にふくらはぎや足の指をゆっくりとストレッチする習慣をつけましょう。特に、アキレス腱を伸ばすストレッチは効果的です。
    • 優しくマッサージ: 足を優しくマッサージして血行を促進することも効果的です。
  4. 体を冷やしすぎない工夫

    • 冷房の設定温度: 冷房の設定温度を低くしすぎず、室温を快適に保ちましょう。
    • 足元を温める: 寝る際は、靴下を履いたり、薄手のブランケットを足元にかけるなどして、足が冷えすぎないように工夫しましょう。
    • シャワーだけでなく湯船に浸かる: 疲労回復のためにも、シャワーだけでなく湯船にゆっくり浸かるのもおすすめです。血行が促進されます。
  5. 疲労回復を促す

    • 十分な睡眠: 質の良い睡眠をしっかりとることで、疲労回復を促し、筋肉の回復を助けます。
    • 休養: 無理な運動や活動は避け、適度な休養をとりましょう。

もし足がつってしまったら?

急に足がつってしまった場合は、以下の対処法を試してみてください。

  • ゆっくりと伸ばす: 痛いですが、つっている筋肉をゆっくりと、痛みが和らぐ方向に伸ばします。ふくらはぎなら、足の指を掴んで手前に引き寄せるようにすると効果的です。
  • 温める・冷やす: 温かいタオルや冷たいタオルで、つった部分を温めたり冷やしたりするのも有効です。温めることで血行が促進され、冷やすことで痛みが和らぐことがあります。

まとめ

暑かった日の夜に足がつりやすいのは、主にミネラル不足、脱水、筋肉疲労、冷えが原因として考えられます。これらを解消するためには、こまめな水分・電解質補給、ミネラルを意識した食事、適度なストレッチとマッサージ、体を冷やしすぎない工夫、そして十分な休養が重要です。

これらの対策を試して、夏の夜を快適に過ごし、つらい足のつりから解放されましょう!

#ふくらはぎシェイパー #シルクレッグウォーマー